なっちゃんねる

現役ホステスの雑記。モテたい野郎どもは来いよ。

結婚をこじらせたアラサー女の思考回路

暇つぶしになんとなく映画を観ることがよくあるのだが、そういう時はだいたいうわの空で見ているので内容は頭に残っていない。
ある時、何かの映画を観ていて主人公の友人のキャリアウーマンの女性が、主人公に「結婚しないの?」と問われ「自分と結婚したいわ」と答えた。
このセリフに脳みそをぶち抜かれてそのシーンだけ強く記憶に焼き付いている。
「自分と結婚したいわ」
これ以上的確な答えがあるだろうか?

考えてみて欲しい。
自分との結婚生活を。
まず単純に給料が二倍になる。
そして自分は自分がされてうれしいこともイヤなことも熟知しているはずなのでまず自分が嫌がることはしないだろう。浮気なんて絶対しない。自分のことなら100%信頼できるので絶対的な安心感がある。
観たいTVも同じだからチャンネル争いも起きない。
食べたいものも同じはずだからいつも食べたいものが食べられる。
ダイエット中なのに相手に合わせて無理にご飯を食べることもしなくていい。

そして究極はセックス。
自分のツボは自分が1番分かっているので30秒もあればイケるだろう。これは世界最速記録かもしれない。性欲の大きさも性癖も同じだから相性も最高だろう。

こんな最高な結婚相手が他にいるだろうか。考えれば考えるほど最高の結婚相手は自分しかいないと思うようになった。

それからというもの私は人様に「結婚しないの?」と聞かれたら「自分と結婚したいわ」とアンニュイに答えるようになっていた。
だいたいが「コイツ頭おかしい」という反応だった。
自分と結婚したい=自分大好きなナルシスト、と思われるわけである。
だが私が言っているのはそんな軽薄な動機からではなく神髄はもっと深いところにある。
「自分と結婚したい」が単純に「ナルシストだねw」という発想に結びついてしまう時点でそいつとはもう分かり合えないのでどうでもいい。
「そうなんです自分が大好きなんです」と言っておく。そうするともうそれ以上突っ込んでこない。

だがある時、「自分と結婚したい」と言ったら「分かる。楽だよね」と言った女の子がいた。
これにはちょっといやかなりテンションが上がった。
「そう!!楽なの!!」「間違いないよね」キャッキャと盛り上がっているうちに彼女と自分の性質がとてもよく似ていることが発覚し、もしかしてこの子は自分の分身かも知れないと錯覚するようになった。

ちなみに私は女もいけるが向こうはどうだか知らない。
万が一彼女もバイだとしてもまだまだ今の日本社会では結婚生活は困難を極めるだろう。それでもそれを乗り越え一緒に生きていくことを決意するのだ。
まずはお互いの両親に紹介するところから始まり、理解してくれる友人知人を厳選し、そして同性カップルの権利が認められている渋谷区に移住し・・・。

最終的に海外の精子バンクから優秀な精子をもらってハーフを産んでふたりで育てるところまで妄想した。
そこまで妄想してしまったからにはしばらく彼女のことを性的な目で見てしまい、会うたびドキドキするという変態っぷりを発揮し、それはなんと3か月も続いたのだった。

アラサーが結婚をこじらせるとこんなにヤヴァイというお話でした。