アラサー女が終活について真面目に考えてみた。
先日、旦那と二人でテレビを見ていた時のこと。
きっかけが何だったかは忘れたが、旦那がこんなことを言った。
「今日ニュースで橋田壽賀子さんの記事を見てたんだけどさ・・・。」
その内容とは、橋田先生が「安楽死宣言をした」というものだった。
なんでもスイスに「外国人を安楽死させてくれるボランティア団体」があるらしく、
その費用はなんとたった70万円。
安楽死=尊厳死が認められている国はほかにもあるが、「外国人の安楽死」を受け入れているのは世界でこの団体だけらしく、
これを目当てに渡航する外国人が、年々増加しているそうだ。
身寄りのない先生は親しい仲である泉ピン子さんに「ボケ始めたと思ったらすぐに言ってね。私はすぐにスイスに行くから。」と。
詳しくはこちらを読んで欲しい。
www.news-postseven.com
旦那は言った。
「俺に万が一のことがあったら俺はスイスに行って安楽死する。」
なにその唐突な宣言。
そんなこと考えるのまだ早すぎない?と思ったけどよく考えてみれば旦那はすでに40歳を超えていて、人生のおそらく半分は過ぎている。
そう考えるとなんだか切なくなった。
この人と出会って一緒に暮らすようになって3年と少しが過ぎた。
あと一緒にいられる年数は多く見積もれば30年ほどかな?
てことは知り合ってから今日までの日々をあと10回分。
たった10回。
なんて短いんだろう。
旦那がこの先病気にかからないという保証も、私自身が病気にかからないという保証もない。
そうなれば一緒にいられる年数はもっと少なくなる。
そう思うと、せっかく一緒にいられる時間でめいいっぱいこの人を大切にしたいと思った。
って今日のテーマはそんなアラサーのセンチメンタルを恥ずかしげもなくさらすことじゃない。
死ぬことは生きることの一部であるということ
わたしの大好きな映画、フォレスト・ガンプにこんなセリフがある。死ぬことは生きることの一部よ、フォレスト。
―映画『フォレスト・ガンプ~一期一会~』
病気で死んでしまうママが、悲しむフォレストに言った言葉だ。
死ぬことは生きることの一部、だけど私たちはその死に方を選べない。
誰しもが「明日も今日と同じように生きている」ことを前提に生きている。
だけどそれはある程度年齢を超えると変わってくるらしい。
わたしの周りで50歳を超えた人たちはけっこう「終活」をしていてビビる。
だとするともしかして私の両親もそうだろうか。
なんとなくこわくて聞けない。
いつかは向き合わなきゃならないんだろうけど、まだ「自分の親がいつか死ぬ」ってことを認めたくない。
そしてふと思った。
万が一私が先だったら・・・?
想像してみた。
万が一、いやその可能性は絶対にゼロではないんだけど、私が親より先に病気になって先にいくことになったら。
まず、今、私がひそかに旦那と暮らしているのがバレる。(事情があり親に言ってない。)
おそらく私の死後、私の荷物を取りに私の部屋に来るであろう親は、
私が死んだというショックの上に実はずーっと男と暮らしていたということを知ることになりさらにショックを受けるだろう。
そして私のクローゼットを開いてドレスだらけなのを見て、
「あっ…(察し)」
下手したらこの辺でもうショック死するかもしれない。
さらに私のパソコンの中を万が一、万が一にも見られたら、恥の上塗り過ぎてもうあの世でも顔を合わせられない。
私のパソコンの中身と言えばクソみたいな日記や変態がとどまるところを知らない画像&動画コレクションのオンパレードで、さらに旦那のチンコの写真コレクションまである。
てゆーかスマホの中身も相当ヤバい。
・・・ヤヴァイ。
何が何でも親より先に死ねない・・・!!!!
だがもし不慮の事故に遭ったらどうすれば・・・!?
病気ならまだなんとかなる。
リカバリーする時間がある。
だけどもしも今日、そこの交差点で突然はねられて一発KOされたらそんな時間はない。
私は調べた。
すると「死後の世界」という遺言ソフトがあるという情報にたどり着いた。
freesoft-100.com
なにこれよさげ。
これがあればいつ死んでも恥ずかしい目にあわないですむな。ふむむふ。
さっそくダウンロードして、これにてアラサーの終活終了。
安楽死したいという旦那
きれいごとかも知れないけど、万が一旦那が寝たきりになったり病気で動けなくなったら私は面倒を見たい。愛する人の一番弱っているときにそばにいれて、「この人は私がいないとなにも出来ないんだ」って状態になるのは快感だっていうドMの歪んだ愛情からだけど、
旦那はいつも「そうなったらもう殺してくれ」と言う。
愛する人が寝たきりになって、生きていくのも辛そうだった時、その人に「殺してほしい」と頼まれたら、殺すことができるだろうか?
私のエゴでしかないけど、そんな姿になっても生きていて欲しいと思ってしまう。
あっヤバい・・・鬱映画のミリオンダラー・ベイビーを思い出した。
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これ見たら1週間は暗い気持ちで過ごすことになるので鬱りたい人には全力でおすすめだお☆
死に方を選べる社会に・・・
介護に疲れた老夫婦の心中ニュースを見るたび、心が痛む。近所の一人暮らしのおばーちゃんなんかと話していると、
「私なんかもうなんの役にもたたんのに若い子らの負担にばっかりなって、申し訳ないわ。さっさと死にたいわ。」と言う。
当たり前に長生きできるようになってしまった社会において、「死に方の選択」についてこれからどうなっていくんだろう。
死ぬことは生きることの一部だと、私も思う。