真実を言おう。大阪の中心に美味しいお好み焼き屋などない。
府外からの旅行者や転勤などで引っ越してきたばかりの方々に口を揃えて呪文のように唱えられえるお題目がある。
「大阪で美味しいお好み焼き屋教えて?」
出、出た~~~~~大阪で美味しいお好み焼き食べないと死んでしまう教信者wwwwwwww
いったい「大阪=お好み焼きうめぇ」のプロパガンダはどこから来るのか。
いつ何処から来てどのように洗脳されてしまうのか。
結論から言おう。
そんなものはない。
野球部のマネージャーに朝倉南ちゃんが実在しないのと同じ。
そんなのはファンタジーだ。
新体操ができる聖子ちゃんカットの美少女な幼馴染が自分が所属する野球部のマネージャーでしかも隣に住んでいて時々お風呂なんかもうっかり覗けちゃったりなんかしてしかも親同士も仲が良くておまけに小さい頃から自分に惚れているなんてものはただの夢だ。
夢だからこそあの漫画は大ヒットしたのである。
人はいつも夢をみたがる。
バカ「大阪に行けば美味しいお好み焼きが食べられる!」
目を覚ませ!!
三大☆大阪に美味しいお好み焼き屋さんが存在しない理由
- 粉モンの限界
- 店員が焼くという謎のプライド
- ソースが主張しすぎ問題
粉モンの限界
まず粉モンであるという前提。
粉モンって旨いか??
まずいとは言っていない。
しかしだな。粉モンはあくまで粉モンであって粉モンの域を超えることはない。
つまり永久にSランクのグルメになどなりえない。
だって粉だぜ。
あくまでお好み焼きはファストフードであり、米信者の私からしたらディナーにお好み焼きなどチョイスされた日には「親戚に突然不幸がオフェンス」が炸裂する。
同じ理由でパスタやラーメンそばもディナーとしては超絶NG。
オマエらまじで日本人かよ?
米食え米を!!
日本中の農家のおっちゃんたちが泣いてるぞ!!
米にSSランクが存在していたとしてもお好み焼きににSSランクが存在するなんてことは絶対ないいいか絶対だ。
店員が焼くという謎のプライド
そしてこれは大阪あるあるなんだけど、大阪では鉄板が目の前にあるにも関わらず店員さんが焼いてくれます。
焼き上がり完成した状態で鉄板に運ばれてくるパターンも多々あり。
STOP!
ちょっと待ってくれよベイビーお好み焼きってみんなでワイワイ焼くもんじゃないの?
私はもともとお隣のH県生まれ育ちなのでお好み焼きと言えば家族で鉄板囲んでみんなで焼くもんだと認識していました。
OSAKA国では違います。
この国では「お好み焼きに関しては俺らが日本一なんだから任せとけよ、な?」なスタンスがデフォで、店員さんが目の前で手のひらサイズのボールに入ったタネをドヤ顔でシャカシャカ始めます。
そしてそれをおもむろに鉄板に広げ、「時間が来たら見に来るわ」と言い、数分後マジでお好み焼きをひっくり返すためだけに現れ、そのあともたびたび焼き加減を見に現れる。
最後は「できましたのでどうぞ」というトドメの一言を残し去っていくが、その態度は終始「よけーなことすんなよ触んなよ上から抑えんなよオラッ!いいって言うまで食うんじゃねーぞ?」オーラを100万ベクレルレヴェルで放っている。
そもそもお好み焼きは雰囲気で食べるもんだ。
鍋と同じ。
みんなであーだこーだつつきながら食べるから美味しいのであって、その内容はまぁ大したことはない。
みんなでワイワイはしゃぎながら焼かれたお好み焼きは、大阪人が腕にプライドをかけてこだわりを持って焼いたものに劣るのか?Fightッッッッ☆!!!!
それは貴方が絶対舌感を持つ超人でない限り答えは風の中だ。
アタシ『大阪』で『お好み焼き』食べちゃってるぅぅぅ美味しいうおほぉぉぉぉ!!!という脳梁が太めの右脳にお花が満開しているタイプの方はもうそれだけで美味しく召し上がっていただけると思うのですがね。
ソースが主張しすぎ問題
そして最大の要因はこれだ。
お好み焼きの味の実に90%以上をソースのそれが占めている。
もはやお好み焼きはソースを食べるための言い訳でしかない。
大阪人はキッチンの棚や冷蔵庫に常に数種類のメーカーのソースを常備しているほどのソース文化人類なのでソースの味の違いについても割と敏感である。
でもねあのねそのね。
大阪人以外の方ってそんなにソース消費しないでしょ?
府外に存在します?お好みソースととんかつソースとウスターソースをそれぞれ目的別にメーカーによって選りすぐって常にストックしているご家庭って?
ソースの味に慣れていないとソースの味ってもうソースの味でしかなくないですか?
つまりただのソース。
味の違いなんてあるの?ほええ?的な。
大阪人のいう「美味しいお好み焼き」は「ソースの旨いお好み焼き」って意味です。
「あっこはソースがうまいねん!」って定型文のようにあちこちでペーストしまくりです。
あなたがソース初心者ならそんな情報無意味。
大阪で美味しいお好み焼きを食べるコツ
冒頭で私は「美味しいお好み焼き屋などない」と言いましたがこれは言い換えれば「どこでもそこそこ旨い。」という言葉に置き換え可能です。
行列が出来るところも閑散としたところも足を運んだけどどこもそれなり。
飛びぬけて不味いお店にはまず当たりません。
どこでもよろしい。
ただしバカみたいに高いとこはやめとけ。
上でも言ったとおりお好み焼きは高級品なんかじゃない。
一流気取ってたって結局はお好み焼きなんだから某鉄板焼き屋のように敷居高めを気取ったところはおすすめしない。
おすすめは個人経営の店舗。
おばちゃんが経営者でかつ自ら焼いているようなところはおすすめ。
老舗だとなおよろしい。
それだけ長く店の経営が続いてるってことは愛されてる理由がある証拠。
そして、これは食事の基本だけど好きな人間と食べること。
今や1年に1回しかお好み焼きを食べない私だけど好きな人達と食べるとなんとなくやはり美味しく感じる。
これらを心得ておけばあなたの「大阪で美味しいお好み焼き食べたい欲」は綺麗に昇華されるでしょう。
ちなみに、「大阪で美味しいお好み焼き屋教えて」の類義語に「大阪で美味しいたこ焼き屋教えて」があるがそもそも大阪人って外でたこ焼きって買わないので知らん。
「たこ焼きは家でみんなで焼いて食うもの」、これが大阪人の答えだ。
え?家にタコ焼き器ない?
おまけ
ここまで書いておいてあれだけど、一軒だけ私も心から美味しいと認める(謎の上から)お好み焼き屋さんがあるので殴り書きしておく。
桃谷にある「オモニ」さんだ。
興味があるひとはGoogle先生に聞いてみればいいよ。