永遠のスタンダード
人には永遠のスタンダードがある
黒服は、お気に入りの女の子が上がったお客様にはまた似たようなタイプの女の子を付けるという。
こんばんは、アタシです。
愛犬によってズタボロにされた眼鏡をそれでも使っていたんですが、
「いや捨てろや!!」
という相方の無慈悲なツッコミにより新調することにしました。
某有名メガネ店、J●NSに行ってこの際だからブルーライトカット眼鏡を買おうかと思って見ていたら、店員さんに「そもそも普通の眼鏡にもブルーライトカット効果はあります」という旨を告げられる。
まじか。
すげーな。
ってそれイマドキ普通なの?
BBAには分からないんだ・・・。
家の中でしかかけないので前と同じのでいいわと思い、前と同じフレームを手に取ろうとしたら。
「なっちゃん、これかけてみて!」
とジジイ。
「う~ん、違うなぁ。こっちかけて。あとこれも。」
次々に私に眼鏡をかけさせる。
「いいね~!エロイね!あーそれはなんか違うな。う~ん。」
私より悩んでやがる・・・。
メガネなんて何でもいいわ!と言おうとしたがハッとした。
そうか、家の中でしかかけないしと思ったけど、ジジイは主にその家の中の私を見るんだもんなぁ。
どうでも良くはないか。
本気で眼鏡を選んでいるジジイがいとしくてせつなくてこころづよくてうふふ。
「これがいい!!これにして!」
と最終的にジジイが選んだメガネはなんと前のやつと全く同モデル。
「いやいやこれおんなじやつやん。ええんかこれで。」
「えっ、うそ!?同じ?でもこれがいい。」
そういえば前の眼鏡もジジイが選んだんだった。
好みって変わらんもんなんだなと思った。
その時冒頭で言った事を思い出した。
”黒服は、お気に入りの女の子が上がったお客様にはまた似たようなタイプの女の子を付ける。”
好きなタイプってずっと変わらないよね?
確かに過去の恋人は見事に同じ系統を網羅している。
好きなタイプはガテン系です、永遠のスタンダードです。
よく、ひとは初恋の人に似た人をずっと好きになるっていうけど、私の初恋がガテン系っていったいどういうことだよ・・・。
覚えている限りの初恋の人はファイナルファンタジーⅤのガラフだったと思う。
そうか。
私のジジイ好きはガラフが発端か。
仲間のために犠牲になる男気。
ふさふさのお髭。
かっこええんじゃ。
ふとうちのジジイを見てみると、う~ん。
ガラフほどは枯れていないけどいい感じに枯れてきてるね。
でもそういえば
昔大好きだったショーン・コネリーを見ても最近は「かっこいい!!」よりも「つーか生きてんの?」と思うようになってしまった。
さらに言えば、以前放映されてた中谷美紀さん主演の「私、結婚できないんじゃなくてしないんです」を見てた時、諒太郎役の瀬戸康史君の美しさにぶったまげた。
世の中にこんな美しい男の子っているの!?
それより衝撃を受けたのは自分よりも年下の男の子にときめいてしまった自分。
あかん。
終わった…。
なにが終わったってこれはババアになったって明確な証拠。
毎日毎日小うるさい奥さんにガミガミ言われてるしわがれたおっさんが、水も弾くようなぴっちぴちのJKに心躍らせる気持ちが分かってしまう。
つーか私もJKは好きだ。
なんの告白。
すやすや寝ている愛しいジジイを見て思う。
いつかこの人のことも「つーか生きてんの?」と思うようになる日が来てしまうんだろうか・・・。
いやその前に私がBBAになる方が早いよね。
女ってほんと生き急いでんなぁ。